塔 6月号

<若葉集>入会1年目の会員欄

ためらいし心をよそに滑り台滑るがごとく盛岡に着く

二人死に二人出て行き三人になりし屋敷は薄暗かりき

幼かりし写真のわれと向かい合い夢破れしと謝りにけり

味噌汁の香りと包丁リズミカル母はますます猫背になりき

おしめ替え柔い飯を炊く母と呆けた祖母に血脈はなし

リビングのシーリングライト切れたるは日常にして私もふれず

玄関に祖母の折鶴佇めり手の器用さは受け継がれている
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by 31life | 2007-06-15 22:19 | 掲載短歌  

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