塔 8月号 掲載短歌

<作品2 池本一郎 選>

あの人はあわいみずいろ前髪をふわりなびかせ近づいてくる   飯村みすず

おかしくもないのに笑う藍ふかく沈殿してゆく午前三時に

いっそのことこのアスファルトで果てようか蒸発しそうな夏の朝(あした)に

さようならテールランプが点滅し遠ざかってゆく あなたはだあれ



<百葉集(一首選) 永田和宏選>

いっそのことこのアスファルトで果てようか蒸発しそうな夏の朝(あした)に   飯村みすず



<六月号 黒住選歌欄評  >

すれ違いつつ入りたる三越のトイレの個室にチョコのにおいす   飯村みすず

(以下 市 美穂 評)
実際に体験しなければ生まれてこないような不思議かつ面白い歌。トイレとチョコという組み合わせが作者にとって印象的であったからこそ生まれたのだろう。
[PR]

by 31life | 2008-08-15 18:24 | 掲載短歌  

<< My Favorite 塔 8... 欠詠してしまった・・・ >>