今年発表した自作短歌のなかから、お気に入りをまとめました。
それぞればらばらに発表しているので、現かな・旧かなが混ざっていますがあしからず。
いきてゐる証欲しくば天睨み恨めしき色をつけよ蒲公英 飯村みすず
錆びつきし自転車乗ればどこからか淋しき音の静かに出でぬ
誰もゐぬ居間に座りて淋しさと自由のあはひに背骨を鳴らす
時間切れ、「12」のところで秒針が我の背中に斬りかかりをり
飲み会に誰とも語らず佇めばどこにも私がいないいないいない
よし今日は風呂の掃除をすると決め眼鏡をかけて風呂に入りぬ
幼かりし写真のわれと向かい合い夢破れしと謝りにけり
酔い果てて辿り着きしは駐輪場車輪カバーがぬるりと光る
突然に止まった少女のスカートが立ち止まれずにふわりと進む
病室で死にゆく人が生き残る人の写真を撮りてほほえむ
それぞればらばらに発表しているので、現かな・旧かなが混ざっていますがあしからず。
いきてゐる証欲しくば天睨み恨めしき色をつけよ蒲公英 飯村みすず
錆びつきし自転車乗ればどこからか淋しき音の静かに出でぬ
誰もゐぬ居間に座りて淋しさと自由のあはひに背骨を鳴らす
時間切れ、「12」のところで秒針が我の背中に斬りかかりをり
飲み会に誰とも語らず佇めばどこにも私がいないいないいない
よし今日は風呂の掃除をすると決め眼鏡をかけて風呂に入りぬ
幼かりし写真のわれと向かい合い夢破れしと謝りにけり
酔い果てて辿り着きしは駐輪場車輪カバーがぬるりと光る
突然に止まった少女のスカートが立ち止まれずにふわりと進む
病室で死にゆく人が生き残る人の写真を撮りてほほえむ
▲ by 31life | 2007-12-31 01:14 | 掲載短歌